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誰もが活き続けるための「メイカソン」

誰もが活き続けるための「メイカソン」

林 園子 (一般社団法人ICTリハビリテーション研究会)/濱中 直樹 (ファブラボ品川)

Category : GENERAL
By 林 園子 (一般社団法人ICTリハビリテーション研究会)/濱中 直樹 (ファブラボ品川) (日本)

Profile

ICTリハビリテーション研究会は、3Dプリンタを含めたテクノロジー機器の福祉分野での活用イベントを日本各地で展開している。 ファブラボ品川は、作業療法士のいるファブラボとして、障害の有無や年齢などに関係なく、誰もがくらしをよりよくする道具を作れる場をつくっている。

 

林 園子

一般社団法人ICTリハビリテーション研究会 代表理事

ファブラボ品川 ディレクター、作業療法士

 

濱中 直樹

ファブラボ品川 ファウンダー、一級建築士

What did you create?

障害当事者も含め、誰もが対等な立場で参加するものづくりの場とその場を円滑に進めるための一連のサービス。

それらは
・ワークショップ/セミナー:ものづくりのスキルを高めるための場
・メイカソン:スキルを発揮しつつ、共創によりつながる場
・リデザインカフェ:メイカソンで製作したプロトタイプを評価し、プロダクトに近い形に熟成する場
からなる。

私たちは、くらしを便利で楽しくする道具を「自助具」と呼んでいる。 メイカソンでは、障害のある人やその支援者を「Need Knower」と呼び、その人が本当に欲しい道具づくりをその人とともに行う。以下はその道具の一部である。

・片手でも返しやすいフライ返し
・笑顔を誘う肉球スイッチ
・ユニコーンバンド(頭部の動きでPCのキーボードを押す道具)
・はりこ製作時の「ご粉」を落とす道具
・フォアアーム・ピック(前腕の動きだけでギターを弾く道具)
・文字を重ならずに書けるようになる道具

Why did you make it?

自助具は全て具体的にその人の「できる」を増やし、関わることのできる「活動」が増えるための道具である。そのデータをオープンにすることで、世界中の似通った課題を持つ人の「できる」を増やすことができる。そんな活動にだれでも参加し、関わることができる社会を、デジタルファブリケーションで叶えることができる。多くの人に「伝え」、できる人を「増やし」、より深く関わりたい人の「スキルを磨きつづける」ことを可能にする活動のループをつくることで、デザイナーなどの限られた人々だけが「提供」し、ユーザーはそれを「消費する」だけという世界観からの脱却を図りたい。
従来、大量生産品の組み合わせによってしか解決できなかった課題が、個別具体的に解決でき、その知見を共有する選択肢が生まれはじめているその事実を広く社会に訴えかける場となっている。

How did you make it?

デジタルファブリケーションに関するワークショップ/セミナーを開催し、セラピストなどの人々に興味を持ってもらうところから始めた。 メイカソンは通常1〜3日間の日程で開催し、ニードノウアが本当に欲しい道具づくりをその人とともにチームで行う。チームメンバーのスキルは問わず、持てる強みをチーム内ファシリテータのリードの元、発揮していく。 はじめはニードの背景の掘り下げと、その道具で叶えたいくらしの具体化を行う。アイデア出しとデザインの具体化には、IAMASで開発された「アイデアスケッチ」のメソッドを用いている。 製作過程とデータは「Fabble」上に担当者がコンテンツを作成し、ワークショップ最後の成果発表にも活用する。同時に我々がローカリゼーションを任されているグローバルなプラットフォームにもデータを共有する。必要に応じて、その試作品を「リ・デザイン」する機会を設ける。