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Quartz

Daniel Sauter and Jaskirat Randhawa (アメリカ)

Category : GENERAL
By Daniel Sauter and Jaskirat Randhawa (アメリカ)

Quartz

Quartzは、コンピュータ制御のラピッドプロトタイピング技術と、数千年もの間使用されている万能な化合物の一つである石英ガラスを融合させたものです。デジタルの力を使い、強度、光学品質、耐熱性に優れた平面や立体のガラスの芸術品をつくることを目指しています。

Quartzには、2つの目的があります。1つ目は、3Dのものづくりをプロトタイプのためにポリマー系を使って行うことから、エレガントで、耐久性が強く、芸術的なガラス材の使用へと進化させることです。そして2つ目は、リサイクルを可能にすることで、デザインをやり直すスピードを促進することです。

従来の工法で、ガラスを溶かして形を作るためには、専用の装置、スキル、訓練が欠かせません。ガラスは溶けると重力で下へと流れてしまうからです。しかし、私たちの工法ではコンピュータ制御(CNC)を使用、液体から固体への変化を緻密なタイミングでコントロールし、ガラスを形づくることができます。

このプロジェクトでは、ガラス細工の職人たちがつくるような見事なアートを生み出すことを目的にしていません。このプロジェクトでは、ガラスが液体から個体へと変化するときに、コンピュータ制御(CNC)を使って複雑な動きを与えることで、ガラスを押し出し、形づくることができるという、研究の仮説を立証しました。押し出されたガラスは、通常の素材として使用することができ、リサイクルの工程で劣化しないため、間違いなくABSやPLA樹脂のプラスチックよりも優れたものとして取って替わるでしょう。

コンピューターを使用した押出し工法は、ガラスには珍しい構造的で光学的な特性を作り出し、新しいファンを作り出すでしょう。必要なソフトウェアは無料で、ハードウェアは市販のもので作ることができます。

http://quartzdesign.io

制作プロセスと使用機材について

Quartz の工法は、私自身が産業用のガラスのリサイクル工場で働いたときに見た、高温度の小さな炎でガラスを熔かしながら細工物を作る技法から、インスピレーションを得ました。ガラス細工の職人たちがアート作品を作るときに使う素材や、プロパンガスを使っています。
反復的で緻密な操作で、ガラスを形作れるように、デジタルソフトウェアと、CNCを使用しています。CNCによる押し出しのためのパスの作成には、Rhinoceros 5を使っています。また、Chilipepprを使い、X-Carveという機械を操作しています。送り出し機には、ガラスを溶かして伸ばすプロパンのバーナーと吸引装置が取り付けられています。

メンバー

Research Supervisor
Daniel Sauter
Student Researcher
Jaskirat Randhawa

JUDGES, COMMENTS

  • Natalia Arguello

    Natalia Arguello

    Natalia Arguello
    コンサルタント

    ガラスを使ったデジタルものづくりの機会をデザイナーやメイカーに与えるツールを描いてくれたことに感謝します。これはクリエイターたちへの素晴らしい貢献であり、デザイナーたちが作れるものの範囲をより広げるでしょう。Quartzの貢献が、近い将来色々な場所でソリューションとして、製品として使われることを楽しみにしています。

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