2021年度 審査結果発表受賞作品を見る

SEE
WINNERS

ABOUT YouFab

常識に挑む。常識に抗する。
常識をHackする。
そんなスピリットに溢れた挑戦に、
YouFabは強く期待します。

WHAT,S YouFab

YouFab Global Creative Awardsは2012 年にFabCafeに集うクリエイター向けのコンテストとしてスタートしたアワードです。クリエイターと社会が繋がるグローバルなプラットフォームを目指しています。

YouFabでは環境、社会、経済、政治など、現在私たちの世界で実際に起きている要素とクリエイティビティが交差する作品に注目しています。今ある常識に挑戦する世界中のクリエーターを対象とし、好奇心や想像力を刺激するような、”ハックされた”新しいアイデアに期待しています。

MESSAGES FROM YouFab COMMUNITY

YouFabは過去の受賞者、審査員、推薦者など多様な分野が繋がるネットワークを形成しています。
その一部からクリエイターに向けたメッセージをご紹介します。

  • 伊藤 亜紗

    東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長 / リベラルアーツ研究教育院教授

    伊藤 亜紗

    東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長 / リベラルアーツ研究教育院教授

    あなたがつくるものにとって、ステークホルダーは誰なのか。種や空間や時間の垣根を超えた対話を試みる作品を期待しています。中には直接な対話が不可能なステークホルダーもいるかもしれません。そんな存在とはどのように対話をしたらよいか、コミュニケーション方法の実験も期待しています。普遍的な解である必要はないので、あなたのローカリティから導きだせる最大限の解を教えてください。作品の形式は自由です。家具でも食べ物でも建築でも乗り物でもコミュニティでもサービスでもOKです。

  • Patrick Morgan

    アーティスト、教育者、元Wallpaper* RCA Masterclassディレクター、Fidaグローバル創設者

    Patrick Morgan

    アーティスト、教育者、元Wallpaper* RCA Masterclassディレクター、Fidaグローバル創設者

    Youfabのようなアワードがイノベーション分野を進化させるのは、これまでのクリエイティブ業界には無かった、作り方のアイディアやクリエイター同士の協働がよりオープンになり、議論の場を作り出すためです。作品が妥当なものなのか、オリジナルなものなのか、それは世界を変えうるものなのか、といったクエスチョンを自分自身に問い続けることははイノベーションの分野で常に重要視されます。このアワードはそのような問いと対峙し、新たなものや異質なことをしようとしている人たちのために存在しているのです。

  • 松村圭一郎

    岡山大学文学部准教授・文化人類学者 / YouFab2019 審査員

    松村圭一郎

    岡山大学文学部准教授・文化人類学者 / YouFab2019 審査員

    これから人間の創造性がますます求められる時代になる。みんなそう信じている。でも、「人間らしい創造性」とか、「クリエイティブな仕事」って、いったいどんなことを意味しているのか? 「創造性/クリエイティビティ」の定義自体を揺さぶるような、そんな作品との出会いを期待している。

  • 加藤明洋

    スタートバーン株式会社 エンジニア / YouFab2018 Finalist

    加藤明洋

    スタートバーン株式会社 エンジニア / YouFab2018 Finalist

    Youfabは表面的な心地よさを求めがちな現代の人々に対して、つくるとは何かということを今一度考えさせてくれる素晴らしいアワードです。テクノロジーの凄まじい発展の中で、つくること・やってみせることの意義は益々大きくなっていると感じています。なぜそれを作ったのか、どのような叫びを持っているのかといった、今だからこそ見える人とテクノロジーの新しい関係性を発見できる作品を楽しみにしています。

  • 島影圭佑

    アーティスト、OTON GLASS・FabBiotope主宰 / YouFab2016グランプリ

    島影圭佑

    アーティスト、OTON GLASS・FabBiotope主宰 / YouFab2016グランプリ

    あらゆるものが民主化/脱中心されたときに何が起こるのでしょうか?自らの手で道具をつくりだし、それが未来の社会に引き起こす強化、回復、反転、衰退を検証しながら、また道具をつくりなおす。そんなオープンエンドな営みが可能になりつつあるのではないでしょうか。自らが現実を変える道具をつくり人々を巻き込みながら、未来を思索し望ましい社会をその共同体で空想しながら今を生きる。Fabが引き起こすそんな状況が垣間見れる作品が見たいです。

  • Amy Karle

    アーティスト、YouFab大賞受賞(2017)

    Amy Karle

    アーティスト、YouFab大賞受賞(2017)

    YouFabアワード受賞の1番いいところは、クリエイター同士の繋がりができるところです。YouFabを通してYouFabチームやクリエイティブな仕事をしている人々と知り合い、仕事のネットワークを広げる機会があったことにとても感謝しています。そしてこの度会った方の多くと友だちになれたと嬉しく考えています。わたしは仕事を続けて、受賞を通して築いた繋がりを大切にしていきます。今回の機会によって、さらに関連する仕事の機会がたくさん増えました。広がったYouFabのネットワークと繋がりを通して自分の作品を発表、共有することができるようになったのです。今回の機会は自分の成功とプラスの成長に対する心のこもった本物のサポートを受けながら、革新的なアイディアや制作の過程を共有し、自分の芸術作品を進化させ、ミッションとキャリアを進めるプラットフォームでもありました。このミッションとコミュニティーに参加できたことに本当に感謝しています。

  • 吉泉聡

    TAKT PROJECT Inc. 代表 / デザイナー

    吉泉聡

    TAKT PROJECT Inc. 代表 / デザイナー

    Fabという言葉が透明な存在に感じるくらい、デジタルファブリケーションは既に当たり前の存在となったのかもしれません。
    一方で、初めはツールとしての側面が強かったそれも、より高度化し、AIを含む、一種の人格のように考えられる存在も現れ始めました。
    その時人は、それらとどのように向き合うのか?そんな新しい生命感や、自然観、つまりテクノロジーと人間、そして自然との関係性の再解釈を、Youfabに期待したくなってきました……と、これは私のYoufabですが、さて、あなたのFab、Youfabはなんですか?刻々と変わるその定義、それを議論する場がYoufabだと思います。あなたの視点との出会いを楽しみにしています。

  • Julia

    京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab. 特任教授

    Julia

    京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab. 特任教授

    勇敢なデジタル開発者のための楽園でのデジタル制作の世界。
    日々新しいツールが追加され、既存のツールも、より洗練され、進化しているように思います。
    これらはクリエイターたちに提供されると同時に、あらゆる領域で新たなシナリオを模索するために、より実用的に活用されています。デジタル分野の爆発的な活性化は、伝統的な物理世界での制作活動をも生き返らせる効果をもっていました。これは特に3Dデザインの領域に言えることです。
    デジタル化以前の時代には、デザイナーたちは労力をかけて試作品を実物として作っていました。彼らが大切にしていたコンセプトデザインも、現実世界の物理法則や、実際にどのように使用され得るかといった現実によって、実現困難に陥るときがあります。そのとき、素材の本質を理解して、どうやったらそのデザインの欠陥を克服できるのかを理解していくことなども、その試作品作成の過程ではあったことでしょう。
    物理的な試作品は、多くの場合、スクリーン上に映すデジタル版のものに置き換えられました。結果として、ものを作りながら考えるという欠かせない技術は、すべての世代のデザイナーにおいて衰退したのです。彼らはデジタルの訓練は受けていますが、工房にいた経験はほとんどないのです。
    伝統的なやり方に立ち戻ることのできる一連のデジタル制作ツールが登場したことで、ありがたいことにこの状況は劇的に覆されました。デジタルと物理の双方の対話から確信を得て、そのふたつを組み合わせて使うことができるようになったのです。
    それはYouFabへの応募作品の質が高まり続けていることや、展示されたり評価されたりキュレートされるためのあらゆる可能性に開かれているものとして、クリエイターたちにとって欠かせないプラットフォームになっていることが、その証拠となっています。結果として、それは卓越性の基準点を設定することになっています。分野横断的に、お互いがお互いの標準品質を引き上げているのです。それは国際的な規模で、コンセプト段階においても、製品化実現の段階においてもそうです。
    私は光栄にも、過去2年間にわたりYouFab賞に関わらせていただきました。今後もYouFab賞が盛運であることを祈ってます。前に!そして、上に!

  • Michael Koehle

    アーティスト

    Michael Koehle

    アーティスト

    YouFabに評価していただきとても光栄でした。YouFabのおかげで、作品をより多くの人に届けたり、YouFabコミュニティの他のメンバーとつながりを持つ機会に巡り合うことができました。作品を披露するために日本に行ったことは素晴らしい経験となり、芸術分野でのデジタルファブリケーションに対して知見を深めることができました。

  • Neil Mendoza

    アーティスト

    Neil Mendoza

    アーティスト

    YouFab授賞式に参加したことは素晴らしい経験でした。まずコンテストへのエントリーは速くて簡単にできました。コンテストのウェブサイトでは、世界中のアーティストやデザイナーからのたくさんの最先端の作品に目を引かれました。今回のことがなければ知らなかった方たちだと思います。そして、賞をもらえたということは、日本に来てこういった人々の何人かに直接会えて、新しい観客に自分の作品を発表し、YouFabチームの素晴らしいおもてなしを経験する機会があったということ。参加することを強くおすすめします!

ORGANIZER

Tokyo、Kyoto、Hida、Taipei、Bangkok、Barcelona、Toulouse、Strasbourg、Monterrey、HongKong、Nagoya。FabCafeは、現在世界中に広がるCreators’ Cafeネットワーク。そこでは、日々エリアのユニークなクリエーターが集い、出会い、才能を競い合い、発表の場を共有しています。誕生以来、世界中に広がった拠点は、美味しいコーヒーと居心地の良いスペースと同時に、クリエイティブWorkshopやイベントを通じて、15000を超えるアイデアの誕生をサポートしてきました。

YouFab Global Creative Awardsは、その年間活動の集大成。それぞれの拠点キュレーターがその1年に出会ったクリエーターに声をかけて作品を集めると同時に、広くオープンに告知し世界中で生まれたユニーク作品の中から、次の時代を変えていくであろうクリエーターを発見し、応援していく活動です。

これまで数多くの受賞者が、YouFabの受賞を通じてGlobalにつながり、活躍の場を広げてきました。

From Local to Global, Global to Local。

次の時代の才能は、先端研究拠点や大学のラボだけでなく、世界の小さな町のコミュニティからもきっと生まれていくと私たちは信じています。 LocalからGlobalへの発信とその成果のLocalへの還流。そのサイクルを通じてYouFabは、世界のクリエイティブが、そしてクリエイティブビジネスがさらに面白くなっていくことをサポートしていきます。

FabCafe 共同設立者

福田敏也

株式会社トリプルセブン・クリエイティブストラテジーズ代表取締役
大阪芸術大学デザイン学科教授
CM全盛時代のCM企画〜キャンペーン時代の広告企画〜ネットを活用した体験企画〜全てのメディアを統合したブランディング企画〜オンラインサービスのUI/UX企画〜DX時代の事業・サービス企画。
常に、その時代その時代で求められる「企画最前線」でクリエイティブを牽引してきた。
新しいことに貪欲に挑戦する芸風から、広告プロモーションのみならず、ウェブサイト設計、アプリ企画、コミュニティ設計、コマースやUI/UX、PR領域、タイポグラフィー、ブックデザインなど、幅広い分野で海外賞を受賞してきた。
その功績を評価されカンヌ・D&AD・NYADCなど主要なデザイン賞から審査員として招かれてきた、2004年からは武蔵野美術大学、多摩美術大学でデザイン教育に関わり始め、現在は、大阪芸術大学のデザイン学科でメディアの境界を超えたデザイン教育にあたっている。

WHAT,S FabCafe

FabCafeは世界中に広がる、クリエイティブコミュニティです。

人が集うカフェに、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。“デジタル”と“リアル”の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出します。地域のクリエイターやアーティスト、企業とともに、食、アート、バイオ、AIから教育まで、ものづくりの枠を超えたラボ活動も行っています。